第３回 あなたも温泉・湯治で５・７・５！！（川柳・俳句）
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第３回温泉・湯治で５・７・５（川柳・俳句）入選結果
この度は第３回「温泉・湯治で５・７・５」にご参加いただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。
お陰さまで沢山のご応募をいただき、無事に最終結果を発表することができました。行き届かないところも多々あったと思いますが、今後ともよろしくお願い致します。
また、回を追うごとに好評を得ておりますので、時期をみて第４回「温泉・湯治で５・７・５」の募集を予定しておりますので、その折りにはご参加いただければ幸です。（氏名に敬称は略させていただきました）
■大賞
父さんに九九教わった男風呂 あじさい恵子（栃木）
■準賞
やり直そうそんな気にするひとりの湯 もくず（神奈川）
方言と東京弁で混む秘湯 茶っ茶（静岡）
■秀逸
爺の背を流した孫も嫁にいく 石田 珠柳（静岡）
疲れとぶ背中を流す５cmの手 ドンキホーテー（神奈川）
効能は妻の本音を聞けたこと 駄柳庵（福岡）
冬至からつづく柚子湯や寒の月 深井 克彦（岡山）
孫に見せ手術の跡を自慢する 跡夢（岡山）
弥栄を念じて妻と露天風呂 木魚庵（神奈川）
ばあちゃんが笑った湯治湯の中で 伯林（北海道）
湯けむりに肩まで浸かる共白髪 キング・コングゥ〜（埼玉）
髪上げて入る娘の色っぽさ 娘は５歳（大阪府）
美人の湯通ってアラフォー婚活中 あーさまま（大阪府）
■佳作
父に似た人の人生聴く露天 星野 泰三（神奈川）
湯治場で等身大の父を見る 糖衣錠（三重）
来し方と未来を語る湯に浸かり 古賀由美子（佐賀）
肘折で元気ポイントよく貯まる 鈴木 則子（静岡）
肩と腰ついでに顔も治療する 伯林（北海道）
妻の愚痴湯気にゆられて名調子 pon5 （滋賀）
口癖のこれが最後と肘折へ 比呂（愛知）
掛け流し書類の山をふと思い 水品 団石（静岡）
温泉を皆勤の妻へプレゼント しかおとこ（奈良）
湯に浸かり妻と語らう未来像 paipai ibuchin（愛知）
ちぐはぐな夫婦のこころ湯治して かげろう（神奈川）
肘折の湯で雪解けし寄り戻す 大本 和彰（愛媛）
亡き父母も入ってきそう孫の横 宮尾 美明（愛知）
親がいる今だ孝行温泉へ ヒロ（北海道）
また少し痩せたか父の背を流す 跡夢（岡山）
湯治場ににっこり並ぶ雪だるま 里（広島）
肘折へアダムとイブが辿り着く 富美子（愛知）
粉雪に祖父母寄り添う露天風呂 青の時代（東京）
ビーナスもダビデ像もない夫婦風呂 長久（岐阜）
コップ酒 ゲゲゲの親父泳いでる てじま晩秋（埼玉）
お湯の中少し膨らむ父のすね コーさん（岡山）
夫婦風呂当時の妻が湯で笑う 駄柳庵（福岡）
ちいさいな母の背中をそっとなで きょうやん（東京）
父の背を流せば語る回顧録 つぶ焼きイモー（北海道）
湯の中に「ほっ」がたくさん浮かんでる ゆのはな（東京）
湯けむりに隠れる母の小さな背 嵐山（千葉）
湯治場の御国訛りに心癒え 小春日和（東京都）
クリスマス大雪小雪降ってこい 深井 克彦（岡山）
肘折が雪化粧して待っている 紅玉（徳島）
肘折で夫婦の絆編み直す 青山稜光（神奈川）
サンタさんが湯治をしたらいいのにな カオリ（山形）
湯治宿父は焼酎母梅酒 平ちゃん（鹿児島）
肘折で見たこともない親の笑み 紅玉（徳島）
上気した頬にひんやり牡丹雪 はまあゆ（栃木）
懐かしい人に逢いたい湯治に行く 高橋 露草（北海道）
背をこする紅葉のようなちっちゃな手 とっちゃん（岩手）
肘折の湯で大の字になる心 温州みかん（神奈川）
湯治でハローハワイユアイムファイン 花見ず機（東京）
露天湯に冬と春とが同居する 門脇かずお（鳥取）
朝風呂は時間を止める玉手箱 しかおとこ（奈良）
女子会も温泉つかって雪見酒 はまあゆ（栃木）
肘折は母に抱かれた心地の湯 さごじょう（愛知）
温泉で自分の勤労感謝する はとぐるま（神奈川）
温もりが夫婦の絆取りもどし 三美 泰和（兵庫）
肘折の湯で解きほどくわだかまり ヨッチャン（山口）
秘湯でも人気出ましたトッと混む 中ちょう（愛媛）
不治の友湯治は効くと声ゆるぶ 竹原 恵津子（埼玉）
冷めた仲夫婦風呂入り温める 女王卑弥呼（奈良）
肘折で大地の温もり身に纏（まと）う あおぞら（東京）
夫婦風呂掛けた苦労も掛け流し キング・コングゥ〜（埼玉）
湯煙に娘に戻る妻が見え のんさん（兵庫）
あったまる鍋が自慢の冬湯治 まさくん（愛知）
温泉は合格祝い母一人 富の山（富山）
肘折の湯気に溶け行く蟠（わだかま）り 木魚庵（神奈川）
湯の中にしかめっ面が溶けてゆく 笑太（千葉）
湯につかり母の思いで溢れ出す 湯煙（神奈川）
だれにでも声かける母湯治宿 ゆうな（群馬）
年ゆけば前隠さずに湯につかる 白ウサギ（秋田）
露天湯にならび温める三世代 ゆうな（群馬）
温泉がとがった心丸くする ゆのはな（東京）
極楽はこんな場所かと湯治する 好きナベ（新潟）
天国も温泉付きを申し込む 茶柱（宮城）
肘折の冬をしっかり食べに行く 満風（山口）
心まで裸になって湯治の湯 とっちん（新潟）
湯上りの君のホッペに２度目の恋 おちこ（愛知）
心成し夫が美男に見えてきて 京ぶーちゃん（神奈川）
イケメンへ変える肘折湯のパワー 松谷柚子坊（山形）
湯治場で増えた料理のレパートリー シロ（和歌山）
肘折の湯にゆらゆらと浮かぶ夢 今々爺（京都）
ふところも恋の病もいやす郷 猪口和則（愛知）
年一度全面降伏肘折へ 航（愛知）
掛け流し妻の小言は聞き流し 湯がしたたる男（静岡）
イライラを湯に読み取られなだめられ 船岡五郎（東京）
肘折へ新幹線で行く湯治 シオマネキ（熊本）
効能を信じています美人の湯 水品 団石（静岡）
妻がまた天女に見えた湯の煙 五貫（静岡）
風味ある蕎麦は田舎に行くほどに 琥珀（埼玉）
湯巡りはネットだけではつまらない 土井 孝（宮城）
効能に増毛とあり湯に潜る おっとー（長崎）
本当に行ってきたのか美人の湯 女王卑弥呼（奈良）
映像の雪の山形観に行くぞ 長塚 三男（神奈川）
露天風呂月と戯れご満悦 風間なごみ（山梨）
肘折やひとり手酌の雪見酒 氷川の杜（埼玉
肘折のいで湯浸かれば句も捻る つぶ焼きイモー（北海道）
粗品では連れて行けない肘折に 臨海和笑（東京）
※２０１１年１月１５日締め切り・２月１５日発表。投稿者数 １８９人。投稿句総数 ３５３句。
■作品への思い。
■大賞：
○父さんに九九教わった男風呂 あじさい恵子（栃木）
情景が浮かびました。おとなになった今はあたりまえのように出来る九九。あたりまえ、あたりまえ。でも、湯船のなかで、そのあたりまえがフッと消え、、、九九も出来なかった子ども時代の弱いちっぽけな自分を思い出す。そして父さんが九九が出来るだけで偉大に感じられた、あのしあわせなときを。（香）
小さい頃の父との思い出は永遠といっても良い。こういった父子のほのぼのとした思い出は意外と少ない人が多いかもしれない。貴重な宝物。（柴）
■準賞：
○やり直そうそんな気にするひとりの湯 もくず（神奈川）
湯治場って自分と向き合う座禅みたいだって思ったことがある。湯治ってすごい力があるのかも。（香）
温泉で人生にとって大切な時間を過ごしたのですね。（柴）
○方言と東京弁で混む秘湯 茶っ茶（静岡）
東京弁がイイ。たぶん方言とは話がかみ合っていないだろうが、それが面白い。（成）
方言と東京弁の入り交じった穏やかで、ちょっと賑やかな光景が見えるようだ。微笑ましい限り。（柴）
■秀逸：
○爺の背を流した孫も嫁にいく 石田 珠柳（静岡）
子は、じじばばにも育ててもらわなければ、と心に誓った。人は思い出があるから大切に思うのだ。思い出を奪ってはいけない。（香）
爺にとっては嬉しくもあり、ちょっと寂しくもあるが、めでたい喜び。（柴）
○疲れとぶ背中を流す５cmの手 ドンキホーテー（神奈川）
５cmがいい。写実主義。５才とかいわないところがいい。（成）
小さい手の感触がくすぐったいようで心地よい。５センチという具体的な表現が句を活かしている。（柴）
○効能は妻の本音を聞けたこと 駄柳庵（福岡）
えッ本音を聞きたいと思ってくれるの？今宵は年甲斐もなく夫に甘えちゃいましょ。（香）
この句の「妻の本音」は、きっと心に残る内容だったに違いない。（柴）
○冬至からつづく柚子湯や寒の月 深井 克彦（岡山）
肌に刺さるような寒の月の冷たさと柚子湯の体の芯まであったまる温かさの対比が良い。湯に浸かる幸せを感じる。（柴）
○孫に見せ手術の跡を自慢する 跡夢（岡山）
孫に生き様、死に様を見せるのがじじばばの努めなのかも。辛いことでも大切なことを明るく自慢するように伝える。
温泉っていい場ですね。（香）
○弥栄を念じて妻と露天風呂 木魚庵（神奈川）
弥栄を念じて〜というのがいい。夫婦の間に奥ゆかしさを感じます。「弥栄（いやさか）」＝ますます栄える、万歳、おめでとうなどと言う意味。（香）
○ばあちゃんが笑った湯治湯の中で 伯林（北海道）
しわくちゃの顔を笑ったばあちゃんの表情が見えるようだ。その場に居るみんなも幸せになる気がする。（柴）
○湯けむりに肩まで浸かる共白髪 キング・コングゥ〜（埼玉）
湯に浸かる共白髪。これもまた幸せな光景。それまでの夫婦の苦労が報われる気がする。（柴）
○髪上げて入る娘の色っぽさ 娘は５歳（大阪府）
気づくと、「こんなかわいい娘、未来のボーイフレンドには大切にしてもらわないと許さないから・・・」と、すごんでいた私。（香）
子供の成長を素直に表した句だと思います。（澤）
○美人の湯通ってアラフォー婚活中 あーさまま（大阪府）
結婚に一生懸命になるというのは、ごく自然な生命活動。がんばれがんばれ。人は恋をすると美しくなるよ。そして、結婚後もいっぱい楽しみがあるよ。読み手に直接お会いして、応援したくな
る。そんな句でした。
（アラフォーとは・・・３５才から４５才までの女性層のこと。アラウンドフォーティーの略語。Around Forty = ４０才前後）
。（香）
美人になる句は多かったのですが、その中でも危機感のある句であり、自分に重ねた方が元気をもらえるような句でした。（澤）
■佳作：
○サンタさんが湯治をしたらいいのにな
サンタさんはお爺さんだから、気に入ってくれると思います。（香）
○温泉で自分の勤労感謝する
周りから褒められないので、自分で自分にご褒美といった心境かしら。腐らないで偉いです。きっと周りもあなたに感謝していますよ。（香）
○父に似た人の人生聴く露天
露天風呂で出会った父に似た人の人生。急に父のことが懐かしくなり、きっと父も苦労したんだろうなと思うひと時。（柴）
○湯治場で等身大の父を見る
いつまでも逞しい父だと思っていても、一緒に湯に入った父は予想以上に小さくなって老いていた。そんな父を見ると寂しいものだ。（柴）
○湯に浸かり 妻と語らう 未来像
仲の良い二人の絵が浮かびます。突然相談室：熟練夫婦に明るい未来はあるのでしょうか？
夫婦円満のコツをお聞きしたいです。お便り待っています。（香）
○温泉を 皆勤の妻へ プレゼント
皆勤の妻！なんとイイことばなのでしょう。
・・・俺だけがんばっている。
・・・私だけが辛い思いをしている。
これでは、お互いに嬉しくないよね。この句のように、相手をいたわりたいと思いました。（香）
○本当に 行ってきたのか 美人の湯
のんびりしてきた妻に嫌みをいう形でいたわっているように感じました。（香）
○だれにでも声かける母湯治宿
小さい頃辺りの人に話しかける母が軽々しいような感じがしていました。自分がおとなになっていい年になったら、自分も見ず知らずの方に話しかけるようになっていました。ことばを与えられた人間だもの。お話ししてコミュニケーションする有り難さ。（香）
○掛け流し書類の山をふと思い
これはどういった意味でしょうか。書類の山もお湯に流されてしまえばいいのにということでしょうか。。。それともとうとうと流れるお湯が次々とくる書類に見えたのでしょうか。。。私も湯治１日目は、お湯を見ても仕事が浮かぶんです。２日目、仕事なんてもうどうだっていいや〜という気になってきます。数日後、なんだか仕事がしたくなってきます。だから私は湯治は連泊をおすすめしますね。（香）
○妻の愚痴 湯気にゆられて 名調子
あはは。いいですね。奥様は聞いてくれるあなたを目の前に気分がさらに良くなってさらに名調子。愚痴を怒らず聞けるあなたもステキ。愚痴は相手のいいたいことを聞けるイイチャンスですものね。愚痴を気持ちよく聞くっていうのがいい。こんな二人になりたいです。（香）
○肘折の 湯で雪解けし 寄り戻す
ホント夫婦なんて仲違いの連続です。
仲違いするたびに離婚していてはキリがない。時々寄りを戻しに温泉に行きましょう。（香）
○肘折の湯で 解きほどく わだかまり
○肘折の 湯気に溶け行く 蟠（わだかま）り
○肘折で 夫婦の絆 編み直す
○温もりが 夫婦の絆 取りもどし
そうそう、人生の途中でこんがらがっちゃう。今その事象だけが悪いのではなくて、数目前、もしくは数段前の掛け違いがこんがらがった原因かも。湯や湯気で丁寧に溶かし解きほぐして、肘折の地でまた編み直しすればいいんですね。編み直す というのが丁寧な感じを受けます。取りもどし でめでたしめでたし、、、？ ホントかな？
この句のあとにまた・・・それが夫婦ですよね。（香）
○亡き父母も入ってきそう孫の横
子は、じじばばにも育ててもらわなければ、と心に誓った。人は思い出があるから大切に思うのだ。思い出を奪ってはいけない。（香）
○イケメンへ 変える肘折 湯のパワー
この句は男性でしょうか？女性が美人になりたいとはよく聞きますが、男性がイケメンになりたいといっているこの句からは、素直な感じを受けました。（香）
○親がいる 今だ孝行 温泉へ
ふと考えました。孝行って何だろう。お金、プレゼント、健康・・・？で、何となくこの句を読んで、いっしょに笑い合うことかなと思いました。（香）
○効能に増毛とあり湯に潜る
ええ、わかります。潜ってはマナー違反とわかっていながら・・・そのあと、頭を掻くふりをして擦り込む擦り込む・・・。（香）
○肘折が 雪化粧して 待っている
そうなんです！冬の肘折は雪化粧してお客さまを待っていますよ〜。雪が降るとシーズンオフと思われている肘折だけど、雪化粧して、けなげにお待ちしているんです〜。結婚式の花嫁の心境です〜。瀬戸は日暮れて夕波小波♪
私をもらってください。肘折に来てください〜。（香）
○ちぐはぐな 夫婦のこころ 湯治して
はい。湯治して直します。ちぐはぐな というのが応援メッセージのように聞こえます。そうか、うちだけじゃないんだ。（香）
○秘湯でも人気出ましたドッと混む
夢幻か。肘折温泉にお客さまが大挙して押し寄せる夢。有難い有難い。先に感謝。（香）
○肘折の 冬をしっかり 食べに行く
よくぞ気づいてくださいました。肘折温泉の冬の越冬食（伝統食）も興味深いですよ。（香）
○口癖の これが最後と 肘折へ
この方はいつまでもピンピンしているでしょう。そして、あと何回もこれが最後と肘折に来てくださるでしょう。生きているのと死んでいるのでは何が違うのかと時々考えます。いさぎよい覚悟を感じる句。（香）
○心成し 夫が美男に 見えてきて
ごちそうさまです。
奥様が美女に見えてきてとあるのは結構ありますが、夫が美男とは・・・しあわせのひとときですね。（香）
○肘折へ 新幹線で 行く湯治
はい。新幹線で新庄駅までお越しくださいませ。そこからは、肘折温泉行きのバスに乗れば、もう肘折でございます。意外とアクセスのイイ肘折温泉。しかし秘境だと思われていて、おっくうがられてしまっている。こんなステキな温泉地なのに。アピール不足かしらねえ。（香）
○湯治でハローハワイユアイムファイン
最近は海外の方も温泉にいらっしゃるようです。湯治って英語で説明できるかしら。（香）
○夫婦風呂 掛けた苦労も 掛け流し
○冷めた仲 夫婦風呂入り 温める
死の前に旦那様に対して「この世では本当に苦労をかけました。不束者の私といっしょになってくださって、有り難うございました。」と言って死にたい。ね〜私ってけなげでしょう〜♪
でも！！ 生きているうちはお互い様よ！という、そのけんか腰が夫婦げんかの元かもしれぬ。私も夫婦風呂に入るとしよう。（香）
○肘折で大地の温もり身に纏（まと）う
大きな存在に、抱（いだ）かれているという感じがします。ステキな句ですね。（香）
○年ゆけば 前隠さずに 湯につかる
前隠さずに とあるので男性だと思ったら女性の句でした。さっぱりとした感じが好きです。（香）
○肘折の いで湯浸かれば 句も捻る
はい。肘折温泉に浸かって句を作っていただければ最高の句が出来るでしょう。（香）
○朝風呂は 時間を止める 玉手箱
そうですよね。私もよく感じます。朝風呂は贅沢ですよね。それが温泉だったらなおのことです。（香）
○掛け流し妻の小言は聞き流し
そう、聞き流してくれればいいのよね。ちょっと突っかかりたいときも時にはあるのよ。（香）
○不治の友 湯治は効くと 声ゆるぶ
病を友といっているところがいい。いっしょに生きていこうよ。（香）
○効能を信じています美人の湯
この句の脅す感じのところがイイわね。（香）
○湯巡りは ネットだけでは つまらない
そうですよね。こんなあたりまえなことだけど、このことに気づかないで損していることって人生にはいっぱいあるかも。見たつもり、知ったつもり、食べたつもり。経験してみると、すっごい愉しいぞ。肘折温泉に来るべし。湯治するべし。味わうべし。（香）
○映像の 雪の山形 観に行くぞ
映像の山形は美しいでしょう・・・実際は〜来てみてください。絶対に面白いって。（香）
○風味ある 蕎麦は田舎に 行くほどに
よくぞ言ってくださいました。山形の蕎麦を是非食べて欲しいです。（香）
○妻がまた天女に見えた湯の煙
また ってそのほかにいつ天女に見えたの？夫婦で天女ごっこ。ロマンティックね。興味が湧く句。（香）
○小さき背 目頭熱く 我流す
父母に感謝出来る温泉ってステキですよね。（香）
○温泉が とがった心 丸くする
私にもとがった心があります。取り除くんじゃなくて、丸くすればいいのか。（香）
○あったまる 鍋が自慢の 冬湯治
冬湯治ってことば、冬眠みたいでゆったり出来そう。おまけに鍋があれば極楽じゃ。（香）
○年一度 全面降伏 肘折へ
年に一度の奥様孝行かしら。そんなあなたが格好いい。（香）
○温泉は 合格祝い 母一人
飛び上がるほどの喜びのなかに寂しさをも感じます。子どもが大きくなる喜びと寂しさ。人生ですね。（香）
○天国も 温泉付きを 申し込む
そんなことって可能ですかね。信じるものは救われる。（香）
○肩と腰ついでに顔も治療する
顔はついでですか？（笑）。（香）
日本人の自信のなさがイイ。悪あがき勘がいい。（成）
○イライラを湯に読み取られなだめられ
心は落ち着きましたか？いい加減にしないとのぼせますよ。（香）
○湯の中にしかめっ面が溶けてゆく
日ごろのストレスを解消する句のなかでやんわりとした表現の中に厳しさが表れている。（澤）
○露天湯にならび温める三世代
世代間を表したくの中から選びました。（澤）
○粗品では連れて行けない肘折に
思わず思い出し笑いをしてしまいました。この川柳の賞品は、粗品の中の粗品です。以前大賞になられた方に粗品をお送りしたら、新聞投稿されていました。やがて悲しきなんとやら〜と言われてしまいました。（苦笑）
※選考は、（日本温泉・湯治575委員会）肘折がドッと混む運営スタッフ、並びに肘折温泉の方々、柴崎昭雄によって行われました。選考過程では作者名を伏せ、選句いたしました。
