肘折温泉郷について
肘折地区は別称「肘折温泉郷」とも言われ、古い歴史を持つ肘折温泉集落とその周辺の黄金温泉、大谷地、鍵金野などから成っている。標高は、肘折温泉街で約290mである。この地区は、月山と葉山の両火山の山懐にあり、銅山川沿いに位置している。銅山川は月山、葉山の峰を源流として温泉郷で祓川と苦水川を集めて流下し、最上川に注ぐ。また、台地は、火山の爆発によって生じた凹地のカルデラ内と、その爆発のときの噴出物がつくった台地からなる。県内では、奈良、平安の古記にのる蔵王温泉、湯田川温泉と並び称される温泉郷であった。(参考:『大蔵村史集落編』p52)